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コラム ~歯ぐきについて~
2019.2.28

今日は歯ぐき(以下歯肉)についてお話しいたいとおもいます。

ここで質問なのですが皆さんは
歯肉炎と歯周炎(歯周病)についてご存知ですか?

簡単に言いますと
歯肉炎は炎症が歯肉にだけ現れている
歯周炎は炎症が進行し骨にまで現れている

状態を指します。

歯磨きしたときに歯肉から出血したり歯肉が赤くブヨブヨと腫れているのは
歯肉炎の可能性が高く
この状態をそのままにしておくと,,,歯周病になっていきます。

 

症状
歯肉は歯垢の細菌による炎症でブヨブヨと赤く腫れ簡単に出血するようになります。
さらに歯と歯肉の間にできる溝を歯周ポケットといい
炎症が強いほどその歯周ポケットの深さがどんどん深くなりポケット内に汚れがかなり溜まりやすく、炎症も進行します。
歯周ポケット内の汚れが原因により歯周病は進行し
口臭もきつくなります。

 

歯周ポケットについて
・健康な方で1~2mm=歯と歯肉がしっかりとくっついて硬く引き締まっている
・軽度歯周病2~5mm=歯周病の初期段階の歯肉炎に罹患している、
          この状態で治療を行えば完治することも可能
・重度歯周病5mm~=歯周病中程度~重症度の炎症がみられ骨吸収している
          可能性があり完治は難しい

歯周病は目に見えない病気で歯肉の中でどんどん進行していき骨を溶かして歯がグラグラと揺れ最終的には抜けてしまいます。
歯周病になってしまったら完治はほぼ不可能で、
完治よりも歯周病の悪化を抑制し、維持という考え方の方が良いほど完治は難しいということです。

一度溶けてしまった骨は元の状態には戻らず
歯肉も一度退縮し下がってしまうと元の歯肉の位置には戻らず
歯が伸びたようにみえます。

出血、発赤、腫脹などの歯肉からの危険サインです!
そのままにせず、歯科受診をお勧めします!

予防方法として定期的に検診で来院していただきお口の中の細菌数を減らして
むし歯、歯周炎(歯肉炎・歯周病)にならないように歯科医院での予防処置とご自宅でのブラッシングが大切になってきますね。
何かあってからではなく、なる前に歯科医院、自宅で予防していこうという考えです!

健康な歯肉と炎症がある歯肉の見分け方
         健康な歯肉    炎症がある歯肉
   色      ピンク       赤み  
 歯間歯肉の形    三角       丸く厚い
   硬さ      硬い       やわらかい 
     出血                 しない     軽い刺激でも出血

一度ご自身の歯肉の状態をセルフチェックしてみてください!

 

~歯肉から出血したときの対処方法~
よく出血するから怖くて歯磨きを控えめにする方がいますが
それでは余計に歯垢がたまり炎症はますますひどくなります。
歯垢は48時間後に歯石になります。
歯石が作られると汚れ(むし歯菌、歯周病菌)の溜まり場になりますので、お口の環境は悪化するばかりです。

出血してもしっかり歯ブラシで歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間の汚れをおとし
丁寧に歯磨きすることで炎症は落ち着き歯肉炎は治ります。
もし、痛みを伴う場合は歯ブラシの毛の硬さを、やわらかいものを使用し
歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間を丁寧に磨いてください。
(やわらかめのブラシは汚れを落とすのが少しむずかしいので注意してください)

出血が多い場合は今、まさにどんどん歯周病が進行しているサインですので要注意です。そのままにせずしっかり対応しましょう。

 

歯垢などの汚れで歯肉が腫れるのと違って
お薬の副作用でも歯肉が腫れたりするのはご存知ですか?

薬物性歯肉肥大または薬物性歯肉増殖といわれ、あるお薬の副作用で起こる可能性があります。

①けいれんを止める抗てんかん薬…フェニトイン
 (商品名:アレビアチン、ヒダントル)

②高血圧治療のうちのカルシウム拮抗薬
 (商品名:ニフェジピン、アダラート、アムロジン)

③臓器移植や自己免疫の病気で用いられる…シクロスポリン
 (商品名:サンディミュン、ネオラール)
 
これらを服用されている方、全員が発症するのではなく、副作用で発症される方がいられます。
症状は軽度の歯と歯の間の歯肉が少し腫れている状態から
重度の歯が完全に歯肉で隠れてしまうくらい腫れたりとさまざまで
若い方や服用量が多い人が重症になる傾向があり、歯垢(プラーク)が多い方も発症した際、重症化する可能性があります。

対処法としては服用薬を変更出来ればよいのですがそれは難しいことが多いため
毎日の歯磨きで歯垢(プラーク)を溜めないように丁寧にしっかり磨き歯科医院で歯石除去を行うのが大切です。
改善しない場合は歯肉を切って対処することもあります。

~タバコと歯肉の関係について~
タバコは体にとって百害あって一利なしと言われていますよね。
タバコによって実は歯肉にも大きな影響を与えます。
タバコを吸うと血管が収縮する働きがあり歯肉に血液が行きにくくなり栄養不足になります。
栄養不足になると歯肉は硬くなり血が出にくくなります。
そうなると、歯肉からの危険サインに気づけず、見た感じでは健康な状態の歯肉と勘違いしてしまい気付いた時にはもう歯周病が進行し歯がグラグラ・・・
と隠れ歯周病になってしまう可能性が高まります!!

なのでやはり定期的な歯科受診でご自身のお口の状態を知ることが大切になってきますね!

タバコのニコチンは歯と汚れをくっつける力もあり
しっかり歯磨きをしてもタバコを吸わない人より汚れがつきやすくなってしまいます。

そして受動喫煙でさえもお口の中に影響がでます。
健康なはずの歯肉が受動喫煙により色が黒くなったり(メラニン色素沈着)
歯周病に1.4倍なりやすく、むし歯に2.0倍なりやすくなると研究ででています。
大切なことなのでぜひ覚えていてくださいね。

 

最後に
やはり一番大切になってくるのが
毎日のご自宅での歯磨きと定期的な歯科受診による予防歯科になってきます。
みなさん、お忙しいかとは思いますが、ぜひ歯科受診をお勧め致します。

いつまでもたのしく健康に過ごすためにははお口の環境がとても重要になってきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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