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コラム ~口腔習癖について①~
2019.4.12

口腔の機能と習癖
 口腔の機能は日頃あまり気にしていない人が多いですが、生きるために大切なことを行っています。例えば、発音、嚥下、呼吸、咀嚼などは健康な身体を維持するため必須のものであり、これらの機能を正しく営むためには口腔環境を整え、形態を正しくしておく必要があります。形態と機能とは密接な関係にあり、歯並びが悪いと機能も悪くなる事が多いのです。
 乳歯は食べ物を噛むためにも重要であり、口腔機能維持のためにも大切なものです。口腔機能は、生まれつき持っているものもありますが、大部分は乳幼児期から周りを見て教わり、それを繰り返して習慣になって身につくものです。それぞれの家庭環境や生活習慣の中で教わったりまねたりしながら獲得されるのです。その中には口腔形態に悪い影響を与える癖があり、繰り返すことにより形態を悪くする口腔習癖があります。安静時に口唇を少しあけて口で呼吸をしていたり、発音時に口唇を前に突き出していたり、嚥下時に口唇を吸い込んでいたり、舌で口唇をなめていると口唇が突出して上下顎前突となります。また、上顎歯列に空隙が生じることもあります。
 口腔周囲筋が機能活動をしていない時間、すなわち安静時となって休んでいるときにも口腔習癖は起こります。代表的なものが、舌前方突出癖であり
指しゃぶりです。口腔周囲筋が安静状態にあるのに、口腔周囲筋のもつ習癖によってこの様な癖が始まります。このような口腔機能時および安静時の異常は口唇や口腔周囲筋に悪い影響を与え不正咬合の成因となることもあります。

反対咬合の人に見られる習癖
 反対咬合の人によく見られる習癖は、口唇の吸唇癖です。本をよんでいるときや何かに夢中になっているときによく見られます。このような安静時の習癖は、機能時に見られる習癖と同じように口腔形態に悪い影響があります。そこでやめるように注意するのですが唇が乾くのでなめるのだと言います。
なめればまた乾き、乾くからなめ、唇を吸い込むのだと言います。なめれば乾く、乾けばまたなめるという癖が繰り返される事になります。

口腔機能、口腔習癖と不正咬合との関連
 口腔機能の異常、口腔習癖と不正咬合とは関連が深いので口呼吸があると口唇閉鎖が難しくなり、上顎前突や開咬となります。下唇の吸唇癖があると上顎前突になりやすく、上唇や上下唇の吸唇癖があると反対咬合になりやすくなります。指しゃぶりがあり上下前歯の歯で指を噛んでいると開咬になりやすくなります。これらの習癖は、日常生活の中で習慣的に起こる姿勢の位地変化であり、口腔機能活動とは別の要素であると考えられます。
そこで形態と機能に口腔周囲筋の姿勢位を加え、この三者間にはそれぞれ密接な関連があり口腔の維持を図る為にも大切であります。

その他の習癖
 前歯が乳歯から永久歯に生え変わる時、上下前歯の間に舌の先を挟む癖があります。舌を後ろに下げると上下顎の間に空隙がみられ、舌がいつも見えている状態です。永久歯が萌出途中ですが、いつも舌があると上下の臼歯は噛み当たるのですが、前歯はあたることが出来ません。舌が出ていなければ歯はもっと萌出してくるでしょう。また、前歯ではあたっているのですが、横の上下顎の歯の間に空隙があり歯があたっていません。その空隙に舌を挟んで噛んでいます。また、口唇を閉じてもらうと頬部を吸い込みえくぼの様にへこんでいる人もいます。
この様にいろいろな習癖によって歯並びは変わります。

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