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コラム ~嚥下のリハビリ(口腔ケア、体操編)~
2019.4.8

嚥下のリハビリ(口腔ケア、体操編)
誤嚥の危険が高く、食べ物を使った訓練が出来ない場合には「間接訓練」を行います。食べ物を使わずに口の中の状態を良くして唾液の分泌を促したり、咬む力や飲み込む力を強くする訓練です。
具体的には口腔ケアや顔面のマッサージ、嚥下体操などがあります。
実際に食べ物を使っていないので、それほど危険はありません。ただし介護者は出来るだけそばについてサポートすると良いでしょう。
*口腔ケア
 基礎訓練の中でも口腔ケアはとても大切です。高齢者の場合、誤嚥が肺炎に
 つながることが多いのです。しかしその7割以上は、口腔内の唾液の中の
 細菌が誤嚥と共に肺の中に侵入することが原因だと言われています。
 口腔内を清潔に保って細菌を減らすことが重要なのです
*口腔マッサージ
 嚥下に関わる筋肉を刺激するマッサージや唾液の分泌を促すマッサージ、
 嚥下を促すアイスマッサージなどを行います。
 ①舌の動きや下顎の動きをコントロールする筋肉顎二腹筋をマッサージ
  します。摂食、嚥下障害の人に対し介助者が行うことが多い。むせが
  気になってきた人が自分で行うのも効果的です。
  両手の親指で、顎の付け根から舌の真下に向かって少しずつ移動させなが
  ら刺激します。その場所から下顎の骨に向かって少しずつ移動させながら
  刺激します。
  食事の前や口腔ケアのあとに行うと食事中のむせが少なくなります。
 ②介助者のための唾液腺マッサージ
   耳下腺は耳の下にある唾液腺で、軽く奥歯を噛んでもらい頬に手をあて
   回すようにマッサージします。顎下腺は下あごにある唾液腺で、下あご
   の骨の内側に4本の指をあててマッサージします。舌下腺は舌の付け根
   にある唾液腺で、顎の真下、舌の先端のちょうど裏側あたりをマッサー
   ジします。
 ③アイスマッサージ
   「ごっくん」を促すマッサージです。スポイトに入れた冷たい水や凍ら
   せた水で、舌の根元や上あごなどを刺激します。
  冷たいもので刺激することで嚥下運動がおきます。
*嚥下体操など
 「唇をだす」「すぼめる」「顎を突き出す」「頬を膨らませる」「舌を出して
 上唇と下唇につける」などの体操や、発声練習や呼気を鼻から吸って口から
 吐き出す訓練を行います。
 ①深呼吸
  口をすぼめ5秒かけて口から息をはききります。それを繰り返します。
 ②首と肩の体操
  呼吸は止めずに行って下さい。
  めまいなどの症状に注意して下さい。
  肩や首に痛みのある方は、無理のない範囲で行って下さい。
  5秒かけてゆっくり左右に首を回します。
  首を3秒ずつ左右に倒します。
  肩を上げ下げします。
  息を吐きながら力を抜き肩を下げます。
  息を吸いながら両手を挙げて軽く背伸びをします。
  息を吐きながらゆっくり手を下げます。
  以上をくりかえします。
 ③嚥下おでこ体操
  呼吸は止めずに行って下さい。
  血圧が高い方は軽く力を加えて下さい。
  おでこに手をあてて力強く押します。
  そのまま5秒間おへそをのぞき込みます。
  力を抜きます。
  これを数回繰り返します。
 ④舌体操
  無理のない範囲で行って下さい。
  舌をゆっくり出し入れします。
  舌で左右の口角に触れます。
*パタカラ体操
 パタカラ体操お口の代表的な体操のひとつで、食べ物を上手に喉の奥まで
 運ぶ一連の動作を鍛えるための発音による運動です。
 加齢に伴い筋肉が弱ってくると、お口の周りの筋肉や舌の動きが悪くなりま
 す。その予防、改善が目的です。「パ」「タ」「カ」「ラ」と発音することで食べる為に必要な筋肉をトレーニングします。
 効果は
 ①咬む力、飲み込む力の維持・向上
 ②唾液の分泌の促進
 ③発音がハッキリする
 ④入れ歯が安定する
 ⑤表情豊かになる
 ⑥口呼吸ではなく鼻呼吸に戻すことで口腔乾燥を防ぐ
 ⑦いびきや歯ぎしりの改善
「パ」・・唇を閉じて食べこぼさない
    口をしっかり閉じて発音することがポイントです
    口を閉じる筋肉が鍛えられることで、口の中の食べ物をこぼさない
    ようにすることができる
「タ」・・食べ物を押しつぶす、飲み込む
    舌を上あごにくっつくように発音しましょう
    舌の筋肉が鍛えられると、食べ物をしっかり押しつぶしたり、飲み込んだりすることができる
「カ」・・食べ物を食道へ運ぶ
    のどの奥を意識して発音することが大切です。
    のどの奥に力を入れて、一瞬呼吸を止めることで食べ物を飲み込む
    動作ができます。
    のどを閉じることで、誤嚥を防ぎ食べ物を食道に送ることが出来るようになります
「ラ」・・食べ物を口腔内に運びこみやすくする
    舌を丸めて発音する事を意識しましょう。
    舌を丸めてよく動くようにする事で、食べ物をのどの奥に運び、飲み込みやすくなります。
以上のパタカラ体操はただ発音するだけではないということです。
「大きな声で」「はっきりと」意識して声に出すようにしましょう。
慣れてきたら出来るだけ早く、繰り返して発声するとより効果的です。

パタカラ体操はいつするの?
 食事前が効果的です。
 運動前の準備体操と同じで、実際に食べる前に体操しておくことで、口や
 舌の動きが慣れて食事しやすくなります。できるだけ習慣になるよう
 続けましょう。
 いつまでも食事を楽しめるようにパタカラ体操を取り入れてみましょう。     

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